【Esquisse ou Croquis …?】~『音噺』~Kylin

Posted on 7月 17, 2008

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 大阪にある「おーらいレコード」の音楽プロデューサ氏から、
 リリース間近のCDジャケットに題字を揮毫するオファーを
 頂いたのは今年の2月ごろ…。
 某サイトに、北野天満宮「天満書」を奉納したことや、
 知人のギャラリーで個展を開いた外国人にお習字を教えたこと
 などを書いたのが目に留まったとの由。

 
 新譜を出すミュージシャンというのが、小山彰太氏。
 「山下洋補トリオ」「坂田明トリオ」の元メンバーで、
 日本のモダンジャズ・シーンを走って来た人だ。
 ”とんでもない人”というか、”大御所”とも云うべき人のCDに
 関わることになる…。
 何度もプロデューサ氏に確かめた。
  「本当に、ワタシでいいんですか?」
 と…。
 その時の彼曰く、
  「プロの書家に頼めば、
   彼のプライドと流儀が小山氏の要望と合うとは限らない。
   今は、その調整時間が無い。
   ならば、ミュージシャンの”わがまま”に柔軟に対応し、
   何よりも、この出会いを面白がって楽しめる人がいい…」

 今まで出した、小山さんのディスコグラフィをサイトで眺めた。
 その中で気になったアルバムがある。
   『音三昧』
 ボタ、滲み、擦れ。
 毛筆でしか出せない表現に溢れている…。
  ”ただ、綺麗な字が欲しいわけではないのだな…”
 最初は草書で書くつもりだったワタシでも、直感的に雰囲気が
 分かった。

 書体の手本を色々と探した。
 その中には、最近流行りの「お習字アート」の美術書もある。
 たまたま洛中の古本屋でこんな本を見つけた。
  『書体小事典』(東京堂出版)
 中国四千年の先人の息使いが満ちている。

  「音」は王寵の書が良い。
  「噺」は王守仁の書が良い。

 いずれも、筆の運びが流麗である。
 しかし、手本を見ながら書くと、筆が止まる瞬間がある。
 その瞬間、即興性は無くなってしまう…。

 手本を見ずに書けるようになるまで、時間がかかる。
 何枚も書いた。
 お習字というのは、半紙1枚に関しては真剣勝負である。
 ワタシは字を書いている際には息を止めている。
 一度筆の穂先を下ろしたら、もう後戻りは出来ぬ。
 「勢い」と「形」の釣合いがいつ揃うのか…?

 やっとの思いで「OK」が出た時に、
  ”もう息を止めて、根を詰める必要は無いのだ”
 と安堵の溜息が出た。

 今年の七夕の日、
  小山彰太氏『音噺』
 のCDリリースに”GO”サインが出た。
 想像してたのよりは、ずっと神秘的だった。
 
 このジャケットからくるイメージと、実際の音とを聴き比べて
 みて欲しい…。

→→→** Links for ** ・・・
 ■小山彰太氏 プロフィール
     http://www.ohrai.com/musician/koyama.html
    http://www.hotmusic.co.jp/profile/syotaprofile.htm 

 ■「おーらいレコード」
    http://www.ohrai.com/home.html

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Author: Kylin
Profile:”Kylin”=1959年 京都市生まれ。 ☆「一級建築士」  「インテリアコーディネーター」 ☆「旅行サイト”tokyobookmark”公認ブロガー」  他、現在、ブログを10サイト運営中。 ☆建築設計の傍ら、エッセイスト、歌人・書家”秀雅”としても活動。 ☆「とんぼりワッショイ! vol.5 (2008/05/03~05)」(大阪市)広報スタッフ 。 ☆「第7回からほりまちアート 2007」(大阪市)広報スタッフ。 ☆「野点~大阪・新世界~2007」(大阪市)サポートスタッフ。 ☆フリー百科事典「Whikipedia」執筆スタッフ ☆アート系情報サイト「関西アートビート」コメントメンバー
Data: 2008 年 7 月 17 日 at 9:09 PM

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